Fractal Design「Define R5」レビュー Define R4との違いを探る

この記事をSNSで投稿する

 2012年に登場し生産終了まで静音ケースの人気No.1ケースだったFractal Design製「Define R4」。その後継機である「Define R5」が2014年末に満を持して登場した。既に大人気製品となっているDefine R5であるが、今回Define R4とDefine R5の双方を用意できたので、「どこら辺が変わっているのか」に重点を置いたレビューをしたいと思う。


 

Sponsored Link

製品仕様

 Define R5とDefine R4の製品仕様は以下の通り

製品名 Define R5 Define R4
ケースタイプ ミドルタワー
対応マザーボード ATX、microATX、Mini-ITX
対応電源 底面ファン搭載時 ATX 12V (奥行き190mmまで) ATX 12V (奥行き170mmまで)
底面ファン非搭載時 ATX 12V (奥行き300mmまで) ATX 12V (奥行き270mmまで)
対応グラフィックスボード HDDケージ搭載時 310mm 295mm
HDDケージ非搭載時 440mm 430mm
対応CPUクーラー 全高180mm 全高170mm(サイドパネルファン非搭載時)
拡張スロット 7 7+1
ドライブベイ 外部5.25インチ×2、内部3.5/2.5インチ共用×8、内部2.5インチ×2
対応ラジエータ 上面 420/360/280/240/140/120mm 280/240/140/120mm
前面 360/280/240/140/120mm 240/140/120mm
背面 140/120mm 140/120mm
底面 240/140/120mm 140/120mm
搭載可能ファン 上面 140/120mm×3 120/140mm×2
前面 140/120mm×2 140mm×1120/140mm×1
背面 140/120mm×1 140mm×1
底面 140/120mm×2 120/140mm×1
側面 140/120mm×1 140mm×1
ファンコントローラー ファンコントローラ搭載(最大3個までのファンを制御可能)
付属ファン 前面 140mm×1Dynamic GP141,000rpm 140mm×1Silent Series R21,000rpm
背面 140mm×1Dynamic GP141,000rpm 140mm×1Silent Series R21,000rpm
I/Oポート USB 3.0×2、USB 2.0×2、マイク×1、ヘッドホン×1
外形寸法 232(W)×451(H)×521(D) mm 232(W)×464(H)×523(D) mm
重量 11.2kg 12.3kg

比較の前にDefine R5をざっくりチェックしておく

外装

P2020343

Define R5はフラットデザインを採用した静音タイプのケースであり、通常の状態では静穏性を高めるために音が外に漏れ出す要因となる穴を極力排除している。高級感あふれるデザインはDefine R4時代から多くの人々を魅了してきた。

P2020344
フロントI/Oは右側からUSB 3.0 x2、 USB 2.0 x2、 パワースイッチ、リセットスイッチ、マイク、ヘッドホン端子が備わっている。

P2020345
フロントパネルの裏側には吸音材が付着。ケース内から発生するノイズをを低減させる。

上下二つのストッパーを取り外すことによりフロントパネルの取り外しが可能になる。さらに、ストッパーの位置を変えることによって、左開きから右開きへと変更させることが可能になっている。フロントパネルの付いたケースは右開きか左開きかによって置く位置に配慮をする必要があったが、この構造によりどちらにおいても不便なく運用できるようになった。
P2020346
PH2のプラスドライバーで取り外しが可能

P2020347
完全に分離した状態

P2020348
右開きの状態。

前面フィルターはケースから完全に分離するタイプで掃除が楽。ファンコントローラーはリセットスイッチのちょうど下に装備されており、3段階での電圧変更が可能になっている。
P2020350
フィルターはワンタッチで簡単に取り外すことができる。140mmファンが1基前面に搭載されているが、どうせなら2基搭載してほしかった。

P2020356P2020355
(画像左:最小の状態 画像右:最大の状態)

P2020351P2020352
5インチベイカバー。画像左のまま付け直すと高確率でラッチが吹っ飛ぶ。そのため画像右のようにラッチを上げてからしてから閉めたほうが良い。

右側のパネルを固定する手締めネジは緩めた場合でもネジがパネルから離れることはなく、ネジが紛失する心配がなく非常に便利である。しかし、外す頻度の高い左側パネルの手締めネジは普通に外れてしまう。こちら側も右パネルと同様な仕様だと嬉しかった。左パネルにはストッパーがあるためネジを外しただけでは取れないようになっている。左右のパネルとも裏側にはフロントパネル同様吸音材が一面に張り付けてある。左パネルには120mm or 140mmのファンが搭載可能になりベンチレーションが確保できるようにもなる。
P2020360P2020361
ネジを緩めた状態でもこのようにパネルに残るのでネジが転げ落ちて紛失することがない。

P2020363
しかし右側のネジは普通に取れる仕様となっている。

P2020364
左パネルを止めているストッパー。これを下ろすことによりパネルが外れるようになっている。

P2020365P2020367
フロントパネルと同様に吸音材が一面に貼り付けてある。

P2020369P2020370
パネルにあるネジを外すことで通気口が確保できる。

上面は3枚の「ModuVent」と呼ばれるパネルがあり、標準状態では完全な密閉構造になっているが、内部にあるツメを外すことによって固定がはずれ、冷却性を確保させることも可能。ただし一番前のパネルは構造上右側から取り外さなければならないようになっているためやや不便か。もっとも、一番前のパネルを取り外して使用する際は5インチベイユニットも取り外す場合がほとんどなのであまりにしなくていいかもしれない。
P2020377P2020380
上面に備える3つの取り外し可能なパネル。Fractal Designはこれを「ModuVent」と命名している。

P2020378-1P2020381
ツールは使わず、画像左の赤い円で囲った部分のツメを手で外すことで簡単に取り外しが可能。ModuVentにもしっかり吸音材が備わっている。一番前のパネルの奥川の爪はマザーボードトレイの裏に隠れてしまっていて左側からは取り外せない。

P2020371P2020373
背面ファンには120mm or 140mmのファンを取り付け可能で、さらに上下に調節することもできる。

P2020374P2020375
底面にはMADE IN CHINAの物騒なシールのほかに前後にわたって大きなフィルターが一つ備わっている。このフィルターは前面から取り外しが可能になっている。

内装

7つの拡張スロットと8つの3.5インチベイは白のスチール製になっている。ベイは5インチオープンベイx2、3.5インチシャドウベイx5、3.5インチシャドウベイx3の3つのユニットに分かれていて、それぞれ取り外すことが可能になっている。また、置き方の自由度は高い(後述)。マザーボードトレイのスルーホールは上2か所、横2か所、下1か所の合計5つとなっている。トレイ背面は上下にわたってマジックテープ式の結束バンドが3つ標準搭載され、ケーブルマネージメントがしやすいようになっている。
P2020385
内装全体像。

P2020386P2020388
3.5インチベイとストレージの取り付け例。

P2020390P2020393
3つのユニットとも取り外しが可能になっている。画像右はすべて取り外した時のケース内部。

P2020391P2020392
HDDケージの取り付け例。カスタマイズ性は高い。

P2020394P2020398
暗くて見づらいが5か所のスルーホースを搭載。縦に延びるスルーホースの裏側にはケース付属の結束バンドが3つ並んでいる。

P2020397P2020396
マザーボードトレイ背後の裏配線空間。白い2.5インチトレイが二つ備わっている。

付属品はマニュアルとアクセサリーボックス、箱には記載されていないがHDD用のダンパーが33個入っていた。
P2020342
説明書

P2020382P2020383
アクセサリーボックスの中にはスペーサー8つ、電源ユニット用ネジ4つマザーボード固定用ネジ8つ、光学ドライブ用ネジ8つ、3.5インチドライブ用ネジ32個、2.5インチドライブ用ネジ32個、フロントファン用ネジ4つ、タイラップ5つ、スペーサー取り外し用のツール1つに加え、HDD用ダンパーがなぜか1個余分に多い33個入っていた。

Define R4とDefine R5の比較

ここからはDefine R5と、前作のDefine R4と比較してどこがどう進化しているのかを確認していく。
P2020400
写真ぼけぼけ。手前がDefine R5、奥が前作のDefine R4。

外装

新しいベンチレーションシステム

フロントパネルはDefine R4が光沢塗装だが、Define R5は非光沢になっている。Define R4とDefine R5の幅、奥行きの変化はほとんどないが、製品仕様の通り、Define R4のほうが数ミリほど高くなっている。上面はどちらも標準状態では密閉構造である事には変わらないが、先にも述べた「ModuVent」が新しく導入されたことにより密閉の方法が変わっている。それに伴い左側パネルの密閉方法も変わっている。メッシュが内側になったことで見た目も良くなったと言える。R4では上面のパネルを取り外す際にはドライバーを必要とするが、Define R5ではツールフリーでの取り外しが可能になっている。手軽に変更が可能になったことで利便性は上がっている。
P2020404
メッシュ化出来る範囲が前方まで広がった。加えて5インチベイが取り外せるようになったことで480mmのラジエータが取り付けできるようになり高い冷却性を追求することができるようになった。

P2020405P2020406
ModuVent導入に伴いサイドパネルの通気口の密閉方法も変わった。メッシュが内側に隠れているほうがデザインとしても良いように見える。

P2020437P2020439
ModuVentの取り外しにドライバー類の工具は一切不要。メッシュもかなり広くなった。

P2020407P2020408
Define R4の寸法は232(W)×464(H)×523(D) mm。対するDefine R5は232(W)×451(H)×521(D) mm。幅は変わらず、奥行きもフロントパネルの形状の違いによるものだけである。寸法ではR4のほうがR5よりも1.3cmほど高く、画像からもR5は前作からやや低くなっていることがわかる。

P2020441P2020440
検証中に気が付いたのだが、Define R4の上部のペラさはそこそこひどく、少し力を加えようものならバッコンバッコン音を立てて曲がった。2枚の画像をブラウザのタブで開いて見比べるとどんな音がするか想像できるだろう。画像では通気口のパネルを外しているが取り付けている場合でもベコベコ曲がる。個体差ということも考えられるので一概には言えないが剛性はあまり高くなかったのではなかろうか。もちろん新しいDefine R5ではこのようなことは起きないので安心してほしい。

I/Oパネルの調整

I/OはDefine R4と比較して全体的に幅広く配置されている。USBの間隔が広くなったのでUSBの着脱が少しやりやすくなっただろう。リセットボタンの大きさが子ぶりになり、オーディオ端子との間隔が広くなった。良くえば間違って押すことがなくなった。悪く言えば押しづらくなった。マイクとヘッドホン・USB 2.0と3.0の位置が地味に変更されている。
P2020402P2020403
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 幅広の配置となっている。

フロントパネル

フロントパネルにはどちらも吸音材が仕込まれているが素材が異なっている。Define R4では左開きのみであったが、R5では左右どちらでも開けるように変更できる構造になった。Define R4はパネルにマグネットがあり閉じるときはそれによって固定されていたのだが、Define R5では両開きにできる構造であるために、フックが上下についていてパネルを閉じる際はこれにより固定される。ここで問題なのが、このフックのせいで閉じるとき・開けるときにかなりの力がいるようになってしまったことだ。マグネットだったDefine R4と比べると、どちらにおいても支障がなくなるという機能が備わった反面普段使う際の利便性が悪くなってしまった。フロントパネルの開閉だけはDefine R4に軍配が上がったと言える。(つまり今後Define R4がDefine R5に勝る要素はない)Define R4ではフィルターの前にカバーがついていたが、Define R5ではそれがなくなりフロントパネルを開けると直接フィルターが現れる。前面フィルターはどちらも取り外しが可能だが、Define R4の場合、フィルターを取り外す際は一度ファンも取り外す形となるので、二度手間がかかっていたがDefine R5の場合ケース前面に簡易固定される形となったのでそのような手間はなくなった。
P2020466
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) フロントパネルを開けた状態。

P2020468P2020467
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 吸音材の材質が変わっている。Define R4は厚み5mmほどのスポンジのようなものだがDefine R5は麻のような薄い生地であった。

P2020471P2020469
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) ドライバーでストッパーを取り外すことでパネルの開き方が変更可能になった。

P2020473P2020470
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) Define R4ではマグネットでパネルを止めるため大きな力は必要なかったが、Define R5は画像のようなフックによってパネルを止めるために開くときも閉じるときも上下2点にある程度の力を加えなければ閉まらない。

P2020474P2020476
Define R4は前面フィルターの前にプッシュ式の扉がついている。この扉は画像右のように下2か所で固定されている。

P2020475P2020477
Define R5ではその扉がなくなり、フロントパネルを開けると直接フィルターにアクセスできるようになっている。

P2020478
Define R4の場合フィルターを外す場合はこのようにファン部分も一緒に取り外してからでないといけない。どちらが掃除しやすいかは一目瞭然だ。

P2020487P2020486
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) ファンコントローラーはケース右側面から左上部に移動された。つまみが大きくなったのでDefine R4のものよりも操作しやすくなっている。

P2020479
(画像下:Define R4 画像上:Define R5) 5インチベイスロットのカバーのスリット加工はなくなった。

P2020483P2020482
(画像下:Define R4 画像上:Define R5) Define R5の5インチベイスロットカバーは左側に段差があるおかげでDefine R4のものと比べて取り付けやすくなっている。基本的に5インチベイのカバーは、外したら取り付ける機会はほぼ皆無なのだが細かいところも扱いやすくなったということで紹介しておく。 

背面

背面は各所に変更点がみられる。まず電源ユニットの位置がR4よりも中央寄りに変更されている。これはマザーボードトレイの形状が変更されたことによるものである。(後述)R4ではUSB 3.0ポートを増設したりするのに便利な縦の拡張スロットが拡張スロットの右側部分に付いていたが、R5ではその部分はメッシュに変更されている。逆に、R4の背面上部にあったメッシュ加工はR5ではなくなっている。背面ファンはどちらも140mmのものが標準搭載。また、R5ではネジ穴が変更され、ファンを上下に調節できるようになった。R4ではサイドパネルを開閉するために設けられたでっぱり部分があったが、R5ではそれがなくなり完全にフラットになった。開閉を楽にするために採用したでっぱりだったが特になくても困らななかったのと、R5では左パネルはストッパーを解除すれば何も手を加えずとも開くのでデザインの観点から見ても無くしたのは正解だと思われる。
P2020409
ケース裏側。いたるところが変更されている。

P2020412P2020411
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 5mm程度中央に寄っている。数字で見ると微々たる変化だが、実際に見ると結構中央に寄っているように見える。

P2020415P2020414
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) Fractal Design曰く、空気の流動性を高めるためにメッシュに変更したとのこと。

P2020416
背面上部のメッシュ加工がなくなったおかげで静音性に磨きがかかったかと思いきや拡張スロット横にメッシュ加工が追加されたので静音能力は変わらずか。

P2020417P2020419
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 140mmファンは「Dynamic GP12」というものから「Silent Series R2」というものに刷新されている。

P2020420
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) でっぱりがなくなったおかげでスリムに。このでっぱりはあってもなくても正直困らないだろう。

底面フィルターの刷新

底面部分では主にフィルターが変更された。Define R4ではHDDケージがある部分はメッシュ加工されていなかったが、Define R5からはケージ下もメッシュになったのでフィルターが縦長になり底面全体をカバーするようになった。また、前面から取り外せるようになったことで後方からの取り外しであったDefine R4のフィルターと比べて利便性は格段に上がった。ケースの脚となるインシュレーターはDefine R4が直径約4.5cm、Define R5が約3cmと小さくなっている。地面に触れるゴム部分も1cmほど小さくなった。
P2020421P2020422
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) フィルターを前から取り出せるようになったことに喜ぶ人たちは多いだろう。

P2020423P2020424
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) ゴム部分にゴミが付着して若干汚いのには目を瞑ってほしい。脚の径が小さくなったことで何が変わってくるのかはご教授いただきたい。

内装

ケース内部の見た目は似ているが、拡張性やカスタマイズ性には大きな変化がある。まず、メンテナンスホールが横14cmから20cmへ拡張されている。メンテナンスホールが広くなったことでCPUクーラーのバックプレートを取り付ける作業が容易になった。Define R5では3.5インチベイケージに加え、5インチベイユニットの取り外しも可能になったことで、上面にDefine R4では搭載できなかった420mmサイズのラジエータも付けられるようになった。Define R4の3.5インチベイx5ケージの固定は上下の5インチベイユニットと3.5インチベイx3ケージに依存するため、下の3.5インチベイx3ケージを移動させると基本的に使い物にならなくなっていたが、Define R5ではスライド用の構造が円形から引っ掛けを持つ四角形に代わった。型を合わせるためだけの構造が、固定のための構造にもなったことになる。3.5インチベイx5ケージのスライド用の部品がネジで取り外せるようになったことでケース底面のネジ穴を使い固定させることができるようになったことと、側面のヒンジと手締めネジが追加され単体でも設置させることが可能になったことで、Define R5でのHDDケージのカスタマイズ性はDefine R4から飛躍的にアップした。マザーボードトレイは底部と側部が出っ張っているような構造に変更された。これのおかげで、裏側のスペースが1cmほど広くなっている。さらに、裏側には結束バンドと2.5インチトレイが追加されたことによって、ケーブルマネージメントのしやすさもDefine R4と比べてかなり良くなった。

P2020426P2020425
(画像左:Define R4 画像右:Define R5)

P2020429P2020427
(画像左:Define R4 画像右:Define R5)

P2020431
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) HDDラバーを取り付けるための穴が変更されている。3.5インチトレイが低く変わったことにより、ストレージを搭載しないトレイでの通気性を確保できるようになっている。

P2020433P2020434
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 固定用のネジ穴が増えた。

P2020435P2020436
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 底面部のネジ穴はスリット型になったのでケージやファン、ラジエータなどの設置をする際に微調整ができるようになった。

P2020456P2020457
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) HDDケージ下段の底面もメッシュ加工が施された。穴が増えて静音性が落ちるのではと思ったが心配するほどでもなかった。

P2020443
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 5インチベイユニットを取り外せることで縦と横に長いラジエータの設置ができる。

P2020454P2020455
HDDケージ同士をスライドさせるギミックは固定する役割を担うようになった。

P2020448P2020449-1
(画像左:Define R5のHDDケージ 画像右:Define R4のHDDケージ)部品はドライバーで取り外せるので、ケース下段にも設置が可能。Define R4ではこの部品は取り外せないので下段に設置できなかった。

P2020451
ケース上部にもスライド用の穴が備わっている。

P2020450P2020452P2020453
下段HDDケージに頼り切っていた中段HDDケージが独り立ちした。

P2020459P2020458
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) マザーボードトレイの形状が変化。

P2020461P2020460
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 出っ張ったことで裏配線スペースは1cmほど広くなった。

P2020462-1P2020464
(画像左:Define R4 画像右:Define R5) 結束バンドと2.5インチトレイの追加された。Define R4の場合、SSDを裏側に取り付ける際は赤い丸で囲んだ部分を使ってネジで止めるのだが、これを使うとSSDを付けるときも外す時もマザーボードを一度外さなければならないという非常に不親切設計だった。2.5インチトレイが備わったことでマザーボードとは無縁となり便利に使えるようになった。

親切になった説明書

Define R4の説明書は文字ばかりで、1ページ分に各言語が記載されているため実質1ページ分しかなく、最後にとってつけたように全体の分解立体図があるという非常に不親切な説明書だった。Define R5の説明書は全ページにわたり図を交えて簡易的ながら解説を加えているので初心者玄人すべての人に親切な説明書となっている。
P2020490P2020491
(画像上:Define R4 画像下:Define R5) CPUとメモリの取り付け段階から説明書に記載する親切っぷりである。

総評

Define R5は先代のDefine R4に”あったら良いな”を余すところなく加えた改良型のPCケースだと言える。「静音ケース」との評判であったDefine R4と違い、拡張性にも冷却性にも融通が利く新しいDefine R5は「静音ケース」と言い切るだけでは勿体ないように感じる。実際に手に取って比較して、最後に自分が感じたのは「ここまで進化出来たか」という一言である。PCケースに限らず新型というものは「なぜここが直ってないのか」「なぜここをこうしてしまったのか」という意見が少なからず出るはずなのだが、自分が探す限りDefine R5の製品そのものに関してはケチを付けられる要素は全く見当たらなかった。Fractal Designがユーザーからのフィードバック一つ一つに配慮し最善を尽くした結果によって出来た逸品だ。もちろん製品に悪い点が一つもなかったわけではない。いくらメーカーが細部までこだわり完璧な設計をしたとしても、100%設計通りに製造されるとは限らない。大量生産品である以上、個体によってはネジ穴が合わないなどの細かなミスが出るのは仕方がなく、Define R5も例外ではなかった。
P2020484P2020485
5インチベイユニットの固定用ネジ穴(画像左)と左サイドパネルのネジ穴(画像右)

ネジ穴が合わなかったということ以外で何か一つケチを付けろと言われたら「価格」くらいしかないだろう。Define R4が国内において絶大な人気を得た理由は「手ごろな価格」であったからというのが大きかった。静音性が高く、デザインもシンプルかつ高級感がある。加えてそれなりの品質でありながら最安値10,000円を切るか切らないかという価格設定は初心者・玄人関係なくすべての人に魅力的なものだった。ところが、Define R5はDefine R4からかなりパワーアップしたもののその価格もパワーアップしてしまい、2015年2月現在の最安値は先代から1.5倍の15,000円台となってしまった。魅力の一つでありマーケティングの武器であった「価格」というステータスが若干弱くなってしまったのは消費者の立場としては残念なところである。とはいうものの今日の2万や3万もするPCケースと比べれば十分に手が届く価格設定であり、Define R4をよく知る人であればDefine R4の1.5倍の価値をDefine R5から見出すのは簡単なことであると断言する。もちろんDefine R4を使ったことがない人にとっても、Define R5に15,000円を払う価値は十分にある。実際、Define R5が発売してまだ1か月ちょっとだが価格コムではすでに人気ランキングの頂点に立っており、売り切れが続くショップも少なくない。それほど「Defineシリーズ」というものは人気があり、その新型である「Define R5」は静音ケースの代名詞としてこれから長い間人気PCケースの一角を担う製品になるのは間違いないだろう。

And last but not least, thanks Lihan of Fractal Design!


Fractal Design Define R5 Black Pearl       Fractal Design Define R5 White

Fractal Design Define R5 Black Pearl  Fractal Design Define R5 White
_V371070159_    _V371070194_

今流行りのレビュワーズガイドとか特にないので自由奔放に紹介しましたがここが間違っているとか正気で言ってんのかとか何かあったら遠慮なく言ってください。それと暫くの間はDefine R4、R5共に保管しているので製品について何か疑問なところをコメントしてもらえれば答えられる範疇で答えます。やったねたえちゃん。

【訂正】Define R4の前面フィルターの内容を修正

誰か照明ときれいな部屋をください

Sponsored Link
同カテゴリの新着記事

この記事をSNSで投稿する

『Fractal Design「Define R5」レビュー Define R4との違いを探る』へのコメント

  1. 名前:名無しの自作er 投稿日:2014/09/30(火) 07:59:21 ID:c2428c72a 返信

    今日発表?
    だれか日本時間で正確な日時plz

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントに画像を添付できます

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)