Windows 10から導入される次世代APIの「DirectX 12」は、API層を従来よりも薄くしローレベルでのアクセスを可能にし直接的なコントロールを行うことで、ハードウェアの性能をより引き出すことができるAPIとして期待されている。そんなDirectX 12だが、tom’s HARDWEREでは様々なソースを用いてマルチGPU構成において大きな利点が生まれることを述べた。
DirectX 12(以下DX12)で新たに加わる注目の機能の一つとして、”Explicit Asynchronous Multi-GPU”がある。これはローレベルAPIであるDX12において、システム内の異なるグラフィックスリソースを組み合わせ、それをひとくくりにして大きな一つのグラフィックスリソースとしてみなすものである。
これまでのAPIでは、デュアルGPUを活用するために「Alternate Frame Rendering(AFR)」というレンダリング技術を用いていた。そのため各GPUがそれぞれのメモリを使い描画するため4GBのメモリを有するGPUを2つ搭載しても、実際に使えるメモリ容量は4GBであった。
しかしDX12では、「Split Frame Rendering(SFR)」というレンダリング技術を用いて動作する。これにより、デベロッパーは手動あるいは自動的に、テクスチャ等のデータをそれぞれのGPUメモリに分割させ、GPU同士がそれぞれのメモリで同時に作業することを可能にさせるという。その結果、4GBと4GBを組み合わせた場合の実メモリ容量は8GBになり、またマルチGPU構成においてメモリ容量をそろえる必要がなくなるという利点が生まれると説明している。さらに、DX12環境下ではマルチGPUをひとくくりにして一つのグラフィックスカードとしてみなすことでシングルGPU同様の堅実さを得ることができるとも述べている。
DX12は、複数のGPUアーキテクチャ間でこの機能をサポートする。つまり、NVIDIAのGeForceとAMDのRadeonを連携させることも可能になるかもしれないということである。これはとても興味深いことで、仮に両方のカードを搭載した場合両方の技術を利用するというようなこともできるかもしれない(例えば、NVIDIAのGeForce Experience software,3D visionとAMDのTrueAudio,FreeSync等の技術を一つのコンピュータ上で使うことができたりするかもしれない)。これはあくまでも可能性であり、一つのカードがマスターカードとなり、それ以外が補助的な役割を果たすということも起こり得ると述べている。
DX12はグラフィックスリソースを集約しメモリの効率化が為されるわけだが、外付けGPUのマルチ構成だけに利益があるわけではなく、ノートPCでのデュアルGPU構成や、APUとdGPUの組み合わせにおいても同様の恩恵を得ることができる。
DX12でのグラフィックスリソースの集約は、今日までのデュアルGPUとは全く違う新しいもので、これは将来SLIやCrossFireを廃止させる一因になるのかもしれない。
ぶっちゃけ翻訳は怪しい。CFはいいけどSLIはブリッジ介さないといけないからもしその構成がかのうになったらそこらへんどうなるんでしょうかね。
ちなみにこのDX12、Windows 10と同時に世に出ることになるんですがWindows8/7への提供は明かされていません。Windows 10限定となると性能重視のゲーマーはOSの買い替えしなきゃなりませんね。あっぷぐれーどできるのわすれてました。
OSは買い替えなくても無料でアップグレードできるんじゃなかったっけ?