どうも、最近ガラケーからスマホに変えたジサクテック管理人です。自分のサイトをスマホで見るとライブドアブログ側が勝手に貼り付けている広告が非常に鬱陶しいですね。近い将来ワードプレスにでも移行しようか検討しています。
さて、そんなことはどうでもよくて、最近低コストでPCを組もうなんていう話題のときによく目にするのがPentiumの20周年記念モデル「Pentium G3258」というCPUです(たとえば以前のこんなまとめとか)。知っている人は多いでしょうが、Pentium G3258はオーバークロックができるモデルとして話題になっているCPUです。しかもこれが結構回るらしく遊ぶにはもってこいとのこと。調べているうちに自分も興味を持ったので今回Pentium G3258を購入しました。というかぶっちゃけた話去年末の特価時に既に買っていて放置していました。
レビューとはちょっと違うかもしれませんが、遊び倒した結果を報告していきたいと思います。今回の記事でG3258の面白さを知らない人にも伝わってくれればそれはとっても嬉しいなって。Pentium G3258、その実力たるや以下に!
構成は
【CPU】
Intel Pentium G3258 価格:8,000円~
【CPUクーラー】
Intel 付属クーラー 価格:
サイズ SCKTT-1000(虎徹) 価格:3,000円~
NZXT Kraken X61 価格:15,000円~
【メモリ】
CORSAIR CMY8GX3M2A1866C9B 価格:13,000円~
【マザーボード】
ASRock Z97 Anniversary 価格:10,000円~
【SSD】
Intel SSDSC2BW120A401 価格:8,000円~
【電源ユニット】
Seasonic SS-660XP2 価格:18,000円~
【ケース】
NZXT H440 価格:13,000円~
【OS】
Microsoft Windows 7 Ultimate 価格:
【合計価格】
70,000円~
リテールクーラーで組み込むとこのようになります。マザーボード、メモリ、ケースの色を統一すれば安価な構成でも見栄えはよくなる気がするんですがどうでしょう。メモリの差し位置が正しいともいえるし正しくないともいえることに気付いたでしょうか。ちなみに組んだ当時の自分は全く気が付きませんでした。
簡易水冷をつけるとこのようになります。PCI-E周辺が寂しいですがグラフィックスカードを搭載すればそれなりに見栄えはよくなるはずです。色を揃えたりとかそういうことをするから割高になるんですよね。
G3258をオーバークロック
結論から先にいうとG3258のオーバークロック耐性は非常に高いものだというのがわかります。動作クロックは定格の3.2GHzから1.5倍の4.8GHzまで軽く上げることができました。Core i7-4790Kなどの上位モデルでもオーバークロックでせいぜい1.2~1.3倍ほどに収まることを考えるとG3258のポテンシャルは非常に高いものではないでしょうか。動作クロックが高くなればそれに比例して性能も向上します。CINEBENCH R15のマルチスコアを見ると、4.8GHzでは定格のスコアから1.45倍の348となっています。5.0GHzともなるとスコアは361で、これはCore i3の最上位モデル「Core i3-4360(最近Core i3-4370というのがリリースされたので正確には最上位ではない)」に迫る性能になります。
消費電力は当たり前ですが電圧が上昇するほど高くなっていきます。ISSTによって何もしていないときは800MHzまで下げられるのでアイドル時の消費電力の上昇はほとんどありませんが、高負荷時での上昇は非常に高く、クロックを1.5倍に上げるならば消費電力は2倍以上になりました。
動作クロックを挙げると当然ながら発熱量も大変なことになります。今回は
- リテールクーラー+付属グリス
- リテールクーラー+GC-EXTREME
- 虎徹+GC-EXTREME
- Kraken X61+GC-EXTREME
というわけのわからない比較ですがCINEBENCH R15を回した時の最大測定温度は以下のようになりました。
測定時の室温は16~18℃
付属のクーラーをそのまま使うとなると4.6GHzの時点で100℃近くまで上昇してしまいます。クーラーはそのままで、1,500円以内で買えるCPUグリス「GC-EXTREME」をつけるだけでも4.6GHzの温度は20℃も抑えることが可能でした。しかしそれでも4.8GHzになると100℃近くになってしまいます。クーラーをコストパフォーマンスに優れる人気モデルの虎徹に変え、さらにグリスをGC-EXTREMEにすると4.8GHzでも全く問題なく使用できます。Kraken X61についてはノーコメント。
参考までにOCCTを1時間回した時の限界ライン(85℃をギリギリ超えないライン)は
- リテールクーラー+付属グリス・・・4.3GHz
- 虎徹+GC-EXTREME・・・4.8GHz
- Kraken X61+GC-EXTREME・・・4.8GHz
でした。
これだけでも十分に遊べましたが、せっかくなので例の殻割りを行いました。殻割りの練習ができるのもG3258の良い点ですね。Celeronでも殻割り自体はできますが殻割りするメリットが皆無です。G3258はオーバークロックできるために殻割りするメリットがあるということです。
パカリ
ダイとヒートスプレッダ間に塗布するグリスはLiquid Proを使用します。失敗してCPUがお陀仏になるかと思ったけれどもそんなことはなかった。
殻割り後にもう一度上記3つの組み合わせでCPU温度を比較すると以下のようになりました。
いずれもアイドル時の温度がやや高くなっているのがちょっと気がかりで、もしかしたら力プロの塗り方に問題があるのかもと思いましたが、高負荷時では素晴らしいほどに温度が低下しているのがグラフからもわかると思います。とくに動作クロックが高くなるほどその効果は著しくなります。高負荷時、リテールクーラーとGC-EXTREMEの組み合わせでは殻割り前は4.8GHzの場合95℃だったのに対し、殻割り後では78℃と、17℃も温度が低下しました。また、4.6GHz以上ではどのクーラーでも10℃以上の温度低下が確認できました。若干不甲斐なかったKraken X61も殻割り後では値段なり?の冷却効果を得られたのではないでしょうか。クーラーがまともなものであれば真夏でも4.8GHz常用が可能だと思います。
CPUクーラーの静音性に関しては今回の記事では取り扱いませんが、静かな順に
虎徹>Kraken X61>>リテールクーラー
という印象でした。これまでのデータと合わせても虎徹の優秀さが随分と際立ってますね。
Pentium G3258総評
低価格なのにオーバークロックで遊べちゃう、殻割りの練習もできちゃう、その後も普通に運用できちゃう、それがPentium G3258なのです。何かの目的のためにオーバークロックや殻割りをするのではなく、オーバークロックや殻割りそのものが目的になってしまうCPUであると実感しました。ソレホドマデニオモシロイ、マサニオトナノオモチャ。
今回のオーバークロックは倍率とコア電圧のみを弄るいわゆるお手軽オーバークロックというものでしたが、G3258はそんなお手軽オーバークロックでも面白いくらいに回ってくれます。4.6GHzまではそんなお手軽OCでも簡単に動いてくれますが4.8GHzからは極端に電圧を必要とする傾向があるみたいで、自分の個体の場合、4.8GHzでベンチマークを安定して完走できるような電圧は1.45V程度でした。なお、4.6GHzでの設定電圧は1.3V弱でした。5.0GHzやそれ以上を目指すとなると、メモリを弄ったりそのほかの設定を見直す必要があるのではないでしょうか。それ以前に良個体でないと5.0GHz到達は難しいような・・・。
OCして遊ぶだけのものではなく、もちろん実用としてこのCPUを選ぶ価値は十分にあると思います。今回の結果からリテールクーラー、殻割りなしでの常用は良個体でも4.4GHzが限界ではないでしょうか。それ以上の動作クロックにして冷却のためにお金を費やすくらいであれば素直にCore i3とかを買いましょう。G3258がグラフィックスカードのボトルネックになるかどうかは後述します。
おまけ~GeForce GTX 960をぶっさしてみる~
オーバークロックを楽しめるCPUはPentium G3258。ではオーバークロックを楽しめるGPUってなんかあったっけ?とか余計なこと考えていたら、そういえばGeForce GTX 960はオーバークロック耐性があるみたいなことをNVIDIA公式で謳っていたことを思い出しこの構成にぶち込んでみたらいろいろ面白いんじゃないかということで、思ったらまず行動、早速買ってみました。
今回はZOTACから発売されているGeForce GTX 960 AMP! Editionを用意しました。国内販売されているものはDPとHDMI端子が1つ、DVI端子が2つの仕様ですが、Amazon.comで販売しているものはリファレンスモデルと同様のDP×3、HDMI×21、DVI×1の接続端子を備える仕様となっています。
ということでGTX 960を導入して色々とデータを取ったのはいいのですがそのデータを紛失してしまったため、幸いにも残っていたスクリーンショットの貼り付けをもって検証結果とさせていただきます。
Pentium G3258は4.8GHzに設定。GTX 960については特に限界を目指すということはしませんでしたが、ストックからZOTAC謹製のGPUツールでGPUコアクロックを+100MHz、メモリクロックを+200MHzした場合でも高熱でクロックダウンなどされることなく、問題なく動作しました。
ゲームでのパフォーマンスでG3258がGTX 960のボトルネックになるかどうかと聞かれると、間違いなくなると思います。いくら周波数が4.8GHzのような高クロックでも2コア2スレッドではさすがに無理があると思います。G3258がボトルネックならないギリギリのグラフィックスカードはおそらくGeForce GTX 750 Tiあたりではないでしょうか。
正直なところ、G3258のオーバークロックと比べるとそこまで面白いものではありませんでした(GTX 960を貶してるわけではありません)。
Pentium G3258 プレゼント企画
ただのレビューモドキで「皆さんも試してね」で終わってもつまらないですよね。ということで殻割りを失敗したときのために予備で買っておいたG3258が無駄になってしまったため、これを抽選で1名様にプレゼントします。
応募方法はいつも通りです(下記参照)。
◆応募方法
抽選はアタッターという懸賞企画サイトで行います。
この記事をツイートまたは公式Rすれば応募は完了となります。◆注意事項
応募期間は記事投稿から1週間。結果は後日この記事内にて発表(当選者のTwitterアカウント名を公表させていただくことをご了承した上で応募するようお願いします)。
記事URLの文字列が抽選の対象となります。短縮URLでのツイートでは抽選対象から外れますのでご注意ください。
非公開アカウントでの応募は抽選対象から外れてしまうので応募する際は設定を解除してください。
当選者には後日こちらからフォロー後、DMにてメールアドレスを伺います。商品の発送方法、発送先などの連絡はメールで行います。
とにかくPentium G3258は面白い!オーバークロックをやったことのない、あるいは今後やりたいけどちょっと怖くて手が出せないという人に是非お勧めしたいCPUナンバーワンです。
ということで今年のゴールデンウイークも終了ですね。自分はGW中G3258で遊んでいたかというとそうではありません。スクリーンショットを見てもらえるとわかるんですがG3258で遊んでいたのは2か月以上も前なんですね。今年のゴールデンウイークはまあ、何も・・・。
おまけ画像
※記事中に間違った部分・誤った操作がある場合はコメントにて指摘お願いします。
抽選結果発表
当選者:@anzu_shaotantan様
おめでとうございます。当選した方にはTwitterにてDMを送りましたのでご確認ください。
この度もたくさんのご応募ありがとうございました。次回の企画も楽しみにお待ちください。
涼しそうな色してるね(適当)
レビュー乙!