GTX TITAN XのGPUコアであるGM200と同種のコアを採用するGeForce GTX 980 TiはComputex 2015に先立って発表される模様だが、VIDEOCARDZでは22日、GTX 980 Tiのスペック及び3DMarkベンチマークスコアを公開した。 ソースサイト曰く既に各メディアにレビュー用のサンプルが届いており、数日もたてば多くの情報が得られるとのことである。
GTX 980 TiはGTX TITAN Xと同様のGPUコアGM200を採用するが、そのコアはGM200からのカットダウンモデルであることは周知である。GTX TITAN Xに採用するのはGM200-400というコアで、GTX 980 TiにはGM200-310というコアが採用される。
ここからはGTX 980 Tiの新たに判明したスペックを紹介する。まず搭載メモリは6GB GDDR5であり、メモリインターフェースは384-bitである。ベースクロックはGTX TITAN Xと同様に1002MHzでメモリクロックもまた同様に1753MHzである。GM200-400から無効化されたSMMは2基で、GTX TITAN Xからテクスチャマッピングユニット数とレンダリングユニット数、CUDAコア数がそれぞれ減少する。電源コネクタは8ピンと6ピンが一つずつ搭載され、おそらくGTX TITAN Xと同じTDPに設定されると思われる。
以下の内容をまとめると、
SKU GTX 980 Ti GTX TITAN X
GPUコア GM200-310 GM200-400
CUDAコア数 2816 3072
SMM数 22 24
TMU数 176 192
ROP数 ? 96
ベースクロック 1002MHz 1002MHz
ブーストクロック ? 1089MHz
メモリクロック 1753MHz 1753MHz
メモリーバス 384-bit 384-bit
TDP ? 250W
電源コネクタ 8pin x1 + 6pin x1 8pin x1 + 6pin x1
価格 ? 999ドル
次にGTX 980 Tiのパフォーマンスについてお話しする。VIDEOCARDZで公開されたベンチマークスコアは以下のものである。
GTX TITAN Xからのカットダウンモデルにもかかわらず、
GTX TITAN Xとほぼ拮抗するベンチマークスコアをたたき出している。オーバークロックに関して、GTX 980 TiはこれまでのMaxwellコア採用グラフィックスカードと同じようなポテンシャルを秘めているため、オーバークロック次第でリファレンスモデルのGTX TITAN Xよりもさらに高い性能を出すことが可能であるということが画像からわかるはずである。
画像中にひっそりとHawaiiベースのRadeon 300シリーズが載っているが、この結果からHawaiiベースの新カードがGTX 980やGTX 970に対抗する製品であることがわかる。搭載メモリは8GBになるので、4GBメモリのGTX 980や実質3.5GBのGTX 970に対してメモリ部分でアドバンテージがある。
NVIDIAは5月28日に SHIELD TVの発表を計画しており、もしかしたらその場でこの新しいグラフィックスカードについて何か話があるかもしれない。
この結果の信憑性についてであるが、同サイトがリファレンス仕様のカードの製品画像を公開していることからほぼ確定情報であると判断できる。
GTX 980と違いバックプレートが無いことについては、NVIDIAのCEO曰く3way-SLI時の気流に影響を与えるため付けなかったらしい。
要するに3way-SLI前提みたいな?
※追記
【訂正】GTX TITAN Xと同じCUDAコア数と記載しましたが、正しくはGTX TITAN XのCUDAコア数は3072基、GTX 980 TiのCUDAコア数は2816基です。
3way-SLI前提って、オイオイ。