AMDは6月17日(日本時間)、AMD E3 2015 press conferenceにて、世界初のスタックドメモリを搭載するグラフィックスカード「Radeon R9 Fury X」、「Radeon R9 Fury」、「Radeon R9 Nano」を発表した。また、Radeon 300シリーズとなる新型グラフィックスカード、「Radeon R9 390X」、「Radeon R9 390」、「Radeon R9 380」、「Radeon R7 370」、「Radeon R7 360」を発表した。
Radeon R9 Fury X/Radeon R9 Fury
Radeon R9 FurryはAMD CEOのリサ・スー氏自らが発表。Radeon R9 Fury Xはスタックドメモリ規格「HBM」を搭載した世界初のグラフィックボードである。メモリ容量は明らかにされなかったが、SKHynixのプレスリリースでRadeon R9 Fury Xのメモリ容量が4GBであることが判明している。
HBMはこれまでのグラフィックスメモリよりも高性能でありながらも省電力であり、また基板の小型化を可能にすることを謳っている。
冷却には水冷クーラーを採用し、R9 295Xのような空冷のファンは搭載しない。
搭載するプロセッサー数は4096基で、ワットパフォーマンスはR9 290Xと比較して1.5倍。
それ以外の詳細スペックについては語られなかった。
海外サイトによるとローンチは6月24日でメーカー希望小売価格は649ドル。
また、空冷モデルである「Radeon Fury」についても発表した。Radeon R9 FuryのローンチはFury Xから遅れ、7月14日、価格は549ドルになる。
Radeon R9 Nano
さらに、Furyと同じくFijiコアとHBMを搭載する「Radeon R9 Nano」も同時に発表した。R9 290Xクラス以上の性能ながら、消費電力とカードサイズは半分、ワットパフォーマンスは2倍というグラフィックスカードである。登場は夏以降。
HBMが搭載されるグラフィックスカードは「Radeon R9 Furry X」「Radeon R9 Fury」「Radeon R9 Nano」に加え、FijiコアのDual GPUモデルの計4つとなることを明らかにした。
Radeon R9 390X/Radeon 300 Series
既報のとおり「Radeon R9 390X」はRadeon R9 290Xのリブランドモデルとなっている。ただし、R9 390XはR9 290XからGPUクロックとメモリクロックを底上げされる。その他Radeon 300もリブランドモデルであることがほぼ確定的である。
価格はそれぞれ以下の通り
Radeon R9 390X・・・429ドル
Radeon R9 390・・・329ドル
Radeon R9 380・・・199ドル
Radeon R7 370・・・149ドル
Radeon R7 360・・・109ドル
DVI無いんかよ