AMDは日本時間15日、Capsaisin LiveにてRadeon Pro Duoを発表しましたが、公式プレリリース文章よりRadeon Pro Duoのベンチマーク性能が明らかとなりました。
プレリリースより
AMD Performance Labは2016年3月7日、3種のデュアルGPUカード、Radeon Pro Duo、Radeon R9 295X2、GeForce GTX TITAN Zでベンチマークテストを行った。
テスト環境
- CPU:Core i7-5960X
- メモリ:16GB DDR4
- OS:Windows 10
- ドライバ:AMD・・・15.301 NVIDIA・・・361.91
- 使用ベンチマークソフト:3DMark Fire Strike(GPU Performance)
1080p、1440p、2160pのそれぞれのテストを行った結果、R9 295X2は順に16717、9250、5121。TITAN Zは14945、7740、4099であった。それらに対しRadeon Pro Duoのスコアは20150、11466、6211と2つのGPUを上回る結果となった。
海外サイトではそれらをグラフ化したものを作成しており、より視覚的に見ることが出来ます。
参考:Radeon R9 295X2から1割ほど性能を落としたものがRadeon R9 Fury Xの性能。GTX TITAN Zとほぼ同等、又は若干上の性能がGTX 980 Ti or GTX TITAN X
さらに他のグラフィックスカードとの比較はこちら(数値は参考)
結果から見るに、Radeon Pro Duoの性能はR9 295X2より120%、TITAN Zより130~150%高速で、晴れて最速のデュアルGPUカードを襲名することになりました。
Pro Duoの性能はRadeon R9 Fury Xの2倍ではなく、Radeon R9 Nanoのほぼ2倍の値を示しているように見えるので、感覚的にはFury X2というよりもNano X2という感じでしょうか。動作クロックが判明していないので断定はできませんが、Nanoのように動作クロックを800MHz~1GHzに設定し、GPUコアの電圧制御をしている可能性はなきにしもあらず。R9 290XとR9 295X2を比較した場合でも2倍の性能にはならず1.8倍程度に収まる点から見て”デュアルFiji”としての性能は予想通りといったところです。
TITAN Zと295X2、こんな差あったっけ?