かつてIntelのチップを製造し、ある日突然Intelから見放され、そして独立したAMD。その後両社は長い歳月を費やした訴訟を起こし、現在は和解を表明しているものの、ユーザー間ではいまだに不仲だと思われていることがほとんどですが、30年ぶりに両社がタッグを組むかもしれません。
IntelがAMDの内蔵GPUについて興味を持っていることが海外サイトで示唆されています。
Guru3D.comによれば、IntelがAMDのIGP(Integrated Graphics Processor)に興味を示しており、AMDと極秘裏に交渉をしているという情報があります。
この会談は現在も続いているということですが、詳しいことはわかっておりません。
この会談について情報を持っている人々曰く、この会談が成立、契約が完了すればIntelのCPUにAMDのグラフィックチップが内蔵できることになるとのこと。AMDのグラフィックチップを内蔵できれば、Intelは遅れているグラフィック分野での性能向上を可能にすることができます。もっとも、現在多くのコンピュータのグラフィックは、CPU内蔵のGPUがになっており、この部分を強化すれば人工知能などの分野にも影響を与えられる可能性があります。
現在ゲーマー向けのハイエンドグラフィックスチップを開発しているのはAMDとNVIDIAの2社のみ、Intelはこの分野への参入は失敗しており、IntelにCPU市場のシェアを奪われ続けているAMDとしては、グラフィック技術の一部をライセンス化して資金に変えることを模索中だったということ。IntelからしてみればCPUをより強化でき、AMDからしてみれば、ライセンス料により資金を獲得することが出来るという両社それぞれにメリットがあるように見えます。
海外ユーザーの間ではこのような意見が出ています。
- 資金不足のAMDにとっては良い商機なのでは
- 長期的に見れば商機とは言えない
- IntelのCPUにAMDのiGPUが組み合わさって最強に見える
- 消費者にとってはいいかもしれないがAMD存亡の危機のようにも聞こえる
- こんなことが起こったら誰もAPUを買わなくなってしまうのでは
この件に関して両社の意見は以下の通りです。
「IPコアの収益化戦略については、今のところ詳細コメントは控えさせてもらいます。しかし、製品計画の補完およびAMDの技術のインストールベース利益モデルの拡大を目的とした特異モデルのIPコアの市場展開ため、積極的に戦略的企業関係を追及しています。」とAMDの代表者Drew Prairie氏。
一方、Intelの代表者はこの噂、憶測に関してはコメントはしないとのこと。
AMDが創業したのはIntel創業の翌年の1969年、当初はIntelのセカンドソースメーカーとしてプロセッサやチップを製造していました。IntelがAMDを見捨ててから30年ぶりの結託という事態は起こり得るんでしょうか。
掲示板の反応
米インテル、AMDからのライセンス供与めぐり交渉中-関係者
CPU側のクロスライセンスと合わせてネタにでもするんだろうか?
AMDのGPUはGPGPUとしても使いやすいし、悪い話では無いと思う
HBMの低コスト化の1つとして、intelの実装技術使うって話も有るんじゃなかったっけ
そこまで深く入り込んだライセンスは妥結できないと思う
一般向けGPUとしてはキャンセルされたLarabeeが復活するかも・・
これ嫌だって言ったらNvidiaの方にも行ったりするの?
Bloomberg: Intel in talks with AMD to license GPU patents
http://seekingalpha.com/news/3168017-bloomberg-intel-talks-amd-license-gpu-patents
逆。nVIDIAとのクロスライセンスが2017Q1に切れる予定
そんなもん結んでたんだ
なるほど
それ関係なくね?
逆だと思ってた
つまりインテル内蔵GPU+AMD dGPUで合算するとシェアは圧倒的になりデファクトスタンダードとなり
NVIDIAのG-SyncはかつてのHDDVDやベータみたいに寂れる
自前のHDグラフィックは論外、NvもゴミみたいなkeplerかMaxwellしかない
現状ライセンスされてる中ではAMDのGCNが唯一対応出来る
もちろんGCNといっても最新のFijiやPolarisじゃなくてGCN1.0やHawaii世代だろうけど
まあ、仮にライセンスしたとしても、製品化は早くて3年後とかだろう
その時期にはGCNなんか最新APUの相手にならないよ
eDRAMとでどれくらいの性能でるか興味ある
更新時期でnvidiaがふっかけてきたから、Intelが揺さぶりをかけているだけじゃないか
競合他社の技術をIntelが積極的に使うとは思えない
インテルがAMDを助けるんじゃないの
潰れると色々と困るので
SoCのiGPUに乗せる程度のものならGPUアーキテクチャ丸ごとIPを提供するのもOKになっているかも
でもIntel側はIPは自前で全部用意したいはずだから、GPUアーキテクチャのIPは受け付けないんじゃないかなぁ
実現すればGCNのシェア拡大と共に最適化も今以上にされるようになるぞ
AMDにとっては大金はいるから悪い話ではない
その世代でもIntelが使いこなせばかなりの脅威になるけど、まず無理だろうね
今から開発始めたら、最低でも3年はかかるだろうし、その頃にはGCNなんか話にならないくらいAPUの性能が上がっているよ
AMDにとってはリスク無しでライセンス料をたくさんもらえて万々歳な取り引きになるだろうね
GPUコア自体は欲しがらないはず
固定機能というと4KやH265のデコードやエンコードとかってこと?
それならInelも大体対応しているからAMDからライセンス受けることも無いでしょ
グラフィックのテクスチャ加工やレンダリングのことなら、シェーダーと密接に連携しているからGPUコアごとじゃないと意味がない
まあ、何をライセンスするにしても、CannonLakeやIcelakeあたりは殆ど設計済みで組込めないから、
更にその後になってしまい競争力の欠け片もなくなっていると思う
Larrabeeでソフトウエア実装して性能が出なかったあたり
キモとなるところを押さえてXeon Phiと融合→GPUとしてもコプロとして使えるプロセッサとしてi7に搭載(あくまでコプロに重点を置く感じ)
それ失敗するの確定してるから絶対してはならないことの一つだよ
14nmのPhiは単精度6T、倍精度3Tなんだけど、AMDなら28nmでも超えるモノが作れるくらい低性能なんだ
それなのに少ない演算力を更に削ってGPU組込んだら、低性能CPU+低性能GPUという最悪のゴミが出来てしまう
ハイエンドゲームしたければdGPU買えがインテルのスタンスでしょ
それに客観的に言ってiGPU(でのグラフィック)性能はkaveri/Carrizoレベルあれば十分
市場を制圧しているように見えるARMの年商は1200億円、PowerVRのImaginationは
たったの270億円でAMDよりもはるかに少ない
PCI-Eは消費電力バカ食いで好きじゃないからAPU使ってるようなものですし
早くても5年後くらいの話しだしその頃には時代遅れで使い物にはならないよ
GPUの性能で稼げばいいから
ライセンス提供しても問題ないだろうね。
肝心なのはAMDが積極的にHSAに最適化したソフトウェア提供がないからな・・
圧縮ファイルの解凍やウィルススキャンもHSAでやればちょー高速で可能だろうに
安さとソケットの汎用性を強みとするAMDと
比較的低いTDPとスッポンしにくさを強みとするIntel
それぞれに需要があって良いと思うけどな俺は